9月になりました。
何となくモチベーションが低迷していた8月から
抜け出せるかどうかの瀬戸際にいるMarkey(Markey_forwork)です。
そんな私を鼓舞するかのような本に出会ったのでご紹介したいと思います。
Markey
「私たちは、何のために働くのか」
改めて、そういう根本的なことを考えさせてくれる本でした。
Content
書いた人はこんな人
最初にこの本の著者「岩田松雄」さんをご紹介。
岩田松雄 氏
- 元スターバックスジャパンCEO
- 元㈱インフォレスト(THE BODY SHOP Japan運営)代表取締役社長
- 現リーダーシップコンサルティング代表
肩書でいうとこんな感じ。
本の中でご本人がおっしゃってますが、
私も読後ネット検索してご本人のお顔拝見しましたが、
「おっちゃん」(とってもいい意味での)です。
とても人間味のあるような、優しく穏やかな表情をされていました。
インフォレスト時代には、
売上が低迷していたTHE BODY SHOPの売上を約2倍にし、
スターバックスCEO時代にも業績を向上させ、
日本に数少ない”専門経営者”として確固たる実績を上げてきた人物だそうです。
社会人のスタートをきった日産自動車時代に、
社内留学でUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の
ビジネススクールに入り経営理論を学び、
帰国後は外資系コンサルティング会社にもいた経歴から
ファイナンスとかマーケティングに強い人なんだろうなと思うのですが、
筆者が一番大切にしているのはそういうものよりも
MISSON!!(…チョット、字でかすぎたかな)
この企業の使命はなんなのか、
そしてその使命を企業で働く人みんなに伝えることが
トップのマネジメントであると考えています。
スターバックスはコーヒーを売っているのではない?!
私たちは人々のお腹を満たしているのではない。
心を満たしているのだ。
スターバックス・インターナショナルの元社長、
ハワード・ビーバーの言葉だそうです。
人々の心を豊かで活力あるものにするためにコーヒーを売っている。
つまり、コーヒーが手段で、人々の心の豊かさ、活力が目的。
というわけ。
まるこ
そうなの、カッコいいの。
そして、スターバックスのさらにカッコいいところは
Markey
そしてそのミッションが、パートナー(社員・従業員)全てに行き渡っていること。
これ、スタバに行ったことある人なら皆感じていることだと思う。
スターバックスの店員さんは、
みんなほんとキラッキラ✨しているし、イキイキしている。
あぁ、自分のお店が好きで好きでたまらないんだなってのが
ビンビン伝わってきます。
もちろん、コーヒーやフラペチーノが美味しいってのもあるけど、
たぶん、あの空気感や雰囲気が
人々をスタバへと足を運ばせるんだと思う。
スタバには、もちろんコーヒーの淹れ方などのオペレーションには
細かい手順が定められていますが、
接客についてのマニュアルはないのだそうです。
なぜなら、
ミッションを徹底教育したあとは
権限移譲(エンパワメント)をして、
その実現のための自主性と創造性を発揮してもらうこと。
それが、スターバックスの接客の核心だから。
自分がスタバを好きであること、
この「スタバを好き」という幸せな気持ちの伝え方は自由であること。
Markey
まるこ
スターバックスはいわゆる第三次産業(小売業)ですが、
本質的には「感動の経験」を売る第五次産業である、というのが著者の理論。
「感動産業」であることから、機械やAIなどでは代替できない、
人にしかできな仕事だというわけです。
私たちは何のために働くのか
スタバについて書きすぎました。
いや、なんせ私が学生だった頃は、
世の中の女子大生はみんなスタバ信者じゃないか?!
と思うくらい、スタバ人気は確立してました。
私の先輩なんて、コーヒー飲めないのに
(紅茶飲みに)スタバに通ってたくらい。
Markey
で。
話を元に戻します。
この本では、スターバックスコーヒーやTHE BODY SHOPにまつわる
たくさんの心温まるストーリーが出てきます。
ホント、わたし読んでて泣いちゃったくらい。
でも、この本の伝えたかったことはそればかりじゃない。
企業が確固たるミッションを持って企業活動を行うことが必要なように、
個人もミッションを持って働くことが必要だ、ということ。
世界を変えてきた人たちは、
何かに「突き動かされるように」生きています。
単なる自己の満足のためではなく、
ミッションを持って闘っている。その使命感こそが、
人々の期待を大きく超え、感動を呼び、
社会を好転させる源泉になると
私は信じています。
そして、自分の働き方、働くスタイルばかりを重視する
今の風潮に対する危惧も唱えています。
ミッションを強く自覚すると、それを達成するために
自分なりのロードマップが描けるようになります。
その線上に、たまたまフリーランスで、ノマドワーキングでいくべき
と考える時間があるのなら、そうすればいいし、
会社にいたほうがよければ、そうすればいい。
つまり、「働くスタイル」は働く手段であって、
それ自体を重視すると「何のために働くのか」を見失ってしまう
ということです。
但し。
ミッションがあれば、
給料が低くても、身体を壊してまでも、
馬車馬のように働かせてもいいというわけではなく、
やっぱり働く人の(心身の)健康が保たれてこそ。
その土台があっての「やりがいを持って働ける環境」、
なのだと思う。
個人も個の自由ばかりを追求せず、
会社も自社利益ばかりを追求せず、
お互いがお互いを尊重しあえる組織がいい会社なのだと思う。
・・・また話が少しそれました。
要は、
「これを成し遂げたい」という自分なりの目的意識を持って働こう!
ということ何だと思う。
(チョット簡潔にしすぎたかな)
生きていくために、お金を得なければいけないから働く。
それもそうなんだけど、どうせなら
何かしらの使命感を持って自己実現のために働くほうが
1度しかない自分の人生を、めいいっぱい楽しめると思うのです。
自分のミッションを考えるヒント
「でも、自分の使命が何かなんて。わかんないや」
て人、多いと思います。
かくゆう私も、未だ自分のミッションを明確に定めきれていない。
そんな悩める私のために、
筆者は7つのヒントを準備してくれました。
Markey
ということで。
ここではその中のひとつをご紹介します。
3つの輪は何か考える
もとは「ビジョナリー・カンパニー」という本に出て概念だそうで、
・情熱を持って取り組めること
・世界一になれること
・経済的原動力になるもの
企業は、この3つが重なり合う部分を
ミッションあるいは目標とすればよい。というものだそうです。
そして、著者によれば
これは個人にも当てはめて考えることができる。
すなわち、
・好きなこと
・得意なこと
・何か人のためになること
この3つが重なる部分であれば、経済的な原動力となり、
その対価としえ報酬がいただくことができるわけです。
そして、著者の場合、自分のミッションは、
「リーダーシップ教育」を通じて日本の次世代のリーダーや経営者を育てること。
だそうです。
なるほど、そのミッションに突き動かされて書かれたのが
この「MISSON」という本なわけです。
ミッション探し、自分探しの旅はずっと続く
もうひとつ、私がちょっとホッとしたヒント。
「ミッション探し、自分探しの旅はずっと続く」
というもの。
Markey
と、自分に言い聞かせました。
ミッションは一度構築したら終わりではなく、
働き続け、生き続けている限り考え続けることが大事なのです。
だって、人はそうやって成長していくのですから。
まとめ
と、いうわけで
久しぶりに私のモチベーションを高めてくれたビジネス書でした。
最近は仕事術だとか時間術だとか
テクニカルな本に行きがちだったなかで、
「そもそも、私が働く意義は何なのか」
を改めて考える機会をつくっていただいた本でした。
やっぱり、あの3つの輪じゃないかな、と思う。
仕事を自分の生き方の一部にするには
好きなことじゃないといけないし、
世の中の役に立つこと、人のためになることじゃないといけない。
そして、極めるなら、得意分野でいった方が絶対いい。
(これは、ストレングス・ファインダーに繋がりますね)
さーて、久しぶりにヤル気が湧いてきたぞ!
また明日から頑張ります!
今日はおわりっ。