【不育症記録01】最初の妊娠と思いもしなかった流産(前編)

最初の妊娠

私が最初に妊娠したのは今から2年チョット前。
結婚して半年が経ち、
新婚旅行という一大イベントも終えて
少し生活が落ち着いてきた頃
「そろそろ子どもを考えてもいいかな」と思い
妊活を始めようかと考えた矢先のことでした。

わたしたちという夫婦

少し話は変わりますが、
私が結婚したのは30代半ば、夫はさらに10歳年上。

普通に考えれば一刻も早く妊娠・出産を考えなければならない年齢。
でも私達夫婦はなんというか、いつものんびり…
というよりは直前まで何も準備せずに
いざとなってバタバタするタイプで、
子どもを授かりたいと思ってはいても、
「まぁいずれ」程度にしか考えていませんでした。

私の住まいには不妊治療ができるクリニックも少なく
予約しても3ヶ月待ちという感じだったので、周りには
「30歳を超えて結婚したら、先ずは不妊検査の予約を入れておく」
という人もいるくらいでしたが、
「そこまでナーバスにならなくても…」なんて思っていたくらい。

今考えると、最初の認識が甘かったのかもしれません。

当時は忙しくて規則正しいとは言えない生活でしたが、
少なくとも自分は健康体だと思っていました。
マラソンをしていたこともあり、
体力もまぁまぁ自信はあります。
整理も順調で滅多に周期がずれることなんてなかったので、
自分は妊娠力はある方だろうと
闇雲に過信している部分もありました。

なので、妊活を考えた矢先に妊娠が発覚した時も、半ば当然のように
「まぁこんなもんかな」なんて思っちゃってました。

妊娠発覚

「あれ?めずらしく生理が遅れているな」と思ったのが最初。
ちょうど、新年度を迎える季節、
歓送迎会もひととおり終えていざ年度のスタートを切る、
と助走を始めた時でした。

「もしかしたら?」とも考えたのですが、
その時ちょうど生理初日のような少量の出血があったので
「あ。生理始まったのね」と思い直しました。

でも、その少量出血の後は何もなく、
そしてやたら眠たい日が続きます。
お昼寝を始めた私を横目にジムに出かけた夫が
帰ってきたらそのままの状態で眠り続けている私をみて
「お前、生きてるか?!」とゆすり起こしたこともあるくらい。

春の季節の為せる技??
「ん〜、やっぱり変だ」と思い、
ここにきて初めて「妊娠」の二文字が頭に浮かんだのです。
パソコンを開いてグーグル先生に訊ね、
妊娠初期には少量の出血があることもあることを知り
そんなことがあるのか、と驚いたのでした。

翌日、仕事中もそわそわしながら過ごし、
お昼時間になると会社近くの薬局へダッシュ。
キョロキョロと周りの様子を伺いつつ、
妊娠検査薬を手に取りそそくさとレジへ向かいます。
心の動揺を悟られないようそしらぬ振りをしてお会計を済ませると、
待ちきれずにそのまま同じビルにあるレストルームへ。
なれない手付きで検査すること数分…

妊娠検査薬 陽性

「陽性だー!!」

初めての検査薬、、は嘘ですが。
初めての陽性反応に心がフワフワ弾んでいきます。

そのまま近所の産婦人科へ電話予約、
「(私)妊娠の検査をしていただきたいのですが」
「(病院)検査薬は使われました?」
「(私)はいっ。陽性反応でました!」
と、いうやり取りの後、翌日受診することに。
午後の仕事も午前と変わらず手につかなかったことは
言うまでもありません。

これが、最初の妊娠発覚。
生理予定日より遅れること10日ほど経過した頃のことでした。

1回目の受診

産婦人科。
何度か検診で行ったことはあるものの、
これまでの人生でほとんど縁のない場所。
ぎこちない感じで受付を済ませ、診察室に入りました。
「じゃぁ、とりあえず診察からしてみましょう」
と言われ、とても緊張したまま診察の椅子に座り、
椅子が動き始めるとギョっとして
椅子から転げそうになったのを覚えています。
「リラックスしてくださいね」
と何度も看護師さんに声掛けいただきました。

診察が終わると、先生との面談。
妊娠に関する知識のない私は、
きっとドラマの一場面のように

「おめでとうございます、ご懐妊です!」

なんて言われるのかと思って待っていたのですが、
先生の口から出てきた言葉は

「妊娠してますね。おそらく5週目くらい。
でも心拍が見えないので1、2週間後にまた来てください」

というもの。

あれ?そうなの??
チョット拍子抜けしたものの、根があまり深く考えない質なもので
「まぁ、面倒だけど来週また来ればいいか」
程度に思ってました。

初めてのエコー写真を握りしめ電話で夫と母親に報告。
「1週間後にもう一度受診したら母子手帳もらえるはず」
なんて話をしました。

私は当時、自転車通勤をしていたのですが
母から「妊娠したら自転車通勤はNGよ」と釘をさされ、
そうか妊婦にはNG事項が色々あるのだと気づき
慌てて本屋へ行き妊婦本を購入。

お酒を飲むのはNGくらいは知っていましたが、
まぐろを食べてはダメとか、鰻もNGとか、
コーヒー(カフェイン)も控えるようにと書いてあって
色々な制約があることを知ったのもこの時期だったのです。

2回目の受診

私はそう気が短いほうではありませんが、
それでも2週間も待つことはできず
土日を挟んで翌週に再度予約。
1回目の受診から10日あまり経った平日の夕方、
再び病院を受診したのでした。

それまでに特に大きなトラブルはありません。
今回こそは妊娠確定の診断を受けることができるだろうと
信じて疑いもしませんでした。

だけど・・・
内診中、先生はぶつぶつ独り言をつぶやきながら
モニターを見ているばかり。

「これが、赤ちゃんのふくろです」
とか、モニターで説明してくれることを期待していた私は
最初不満が湧き出てきて、
それが不安に変わり始めました。

何か、前回と少し様子が違います。
先生が違うから、というだけではなさそう。

そして、診察を終えた先生から発せられた言葉は。

「心拍が聞こえない。今回は難しいかもしれません。
また1週間後に来てください」

正直、しばらく意味が理解できませんでした。

今回の先生はぶっきらぼうで、ほとんど説明もなく、
それだけを伝えて診察を終了しようとしました。
「え。チョット待って。どういうこと??
情報が少なすぎる」
と思いどうにか質問しようとしましたが、
私も私で頭が真っ白。
結局何も聞けないまま病院を後にしたのでした。

後から思い返しては
「あれを聞けばよかった、これを確認しておけばよかった」
と思いましたが後の祭り。
でも、それくらい予想だにしていないコメントだったのです。

あれこれ考え悶々とした挙げ句、
相手の目を見ず独り言のように話す先生を悪者にすることに。
「あの先生はきっとヤブ医者だ。
次回はちゃんとした別の先生に診てもらおう」
そう言い聞かせて自分をごまかし、
それでも不安に押しつぶされそうになりながら
苦しい苦しい一週間を過ごしたのでした。

最初の妊娠【不育症記録02】最初の妊娠と思いもしなかった流産(後編)